東海大学医学部基礎医学系分子生命科学 School of Medicine, Tokai University
CRISPR/Cas9用RNAの精製
[試薬・機器]
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MEGA clear kit & MEGA Shortscriptの2 x LD Buffer
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RNA用チューブ(0.2ml/1.5ml)およびチップ類(大/中/小)
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100% EtOH
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70% EtOH
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2 mlチューブ(コレクションチューブ、他のキットから流用)
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廃液用ビン
※MEGA Clear kitの新品のwash solutionには、最初に20 mlの100% EtOHを加え、チェックを入れておく
[手順]
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サンプル数 x 100 µl のElution Solutionを1.5mlチューブにとり、70℃で予熱しておく
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サンプル数分のカラムとコレクションチューブを用意する
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RNAを新しい1.5 mlチューブに全量移し、Elution Solution(室温)を100 µlになるように加える(RNA 21 µl + Elution Solution 79 µl)
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Binding Solutionを350 µl 加える
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EtOHを250 µl加え、穏やかにピペッティングしてカラムに全量入れる
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14000 rpm at RTで1min遠心
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ろ液を捨て、Wash Buffer 500 µlを加えて14000rpm at RT で1min遠心
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ろ液を捨て、Wash Buffer 500 µlを加えて14000rpm at RT で1min遠心
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ろ液を捨て、空のまま1min遠心
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Collection チューブにカラムを移し、予熱しておいたElution solutionを50 µl加えて1min静置
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14000rpm at RT 1min遠心
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さらに、予熱しておいたElution solutionを50 µl加えて1min静置
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14000rpm at RT 1min遠心
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回収したRNA溶出液(100 µl)に10分の1量の5M酢酸アンモニウムを加え(10 µl)、さらに2.5倍量のEtOH(275 µl)を加えて、ボルテックス
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-20で30min以上冷やす
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14000rpm at 4℃で25min遠心
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チップでEtOHを除去し、70% EtOH 300 µlを加えて10min遠心
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チップで上清を除去
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70℃のヒートブロックで2minペレットを乾燥
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15 µl (要検討)のRNase Free Waterに溶解
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0.5 µlをを別のチューブに移し、4.5 µlのRNase Free Water を加える(10倍希釈)。残りの14.5 µlのRNAは-20℃で一時保存
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10倍希釈RNAを濃度測定した後(残り4 µl )、等量の2 x LD buffer(4 µl)を加えて、98℃で3minインキュベート
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変性したRNAを、泳動チェック
※GONAD法に使用するCas9 mRNAは、できる限り高濃度に(4 µg/µl以上)したいので、少量のRNase Free Waterに溶解
その後、1.5 mlチューブに1.0 µlずつCas9 mRNAを分注(極めて正確に)